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1 Oct 2017
リメンバランス・デー

1918年11月11日11時、これが第一次世界大戦が停戦した時で、Armistice Day (アーミスティス・デー)とも呼ばれていますが、この停戦の年の一年後にジョージ五世によりその日が「リメンバランス・デー」と制定され、戦争で亡くなった兵士及びすべての人々の為に、毎年11月11日11時に全国各地で、二分間の黙祷を捧げる習慣が生まれました。第一次大戦だけで亡くなった人の数は、膨大なもので、英国人兵士だけで、70万人といわれています。

 

現在ではリメンバランス・デーといえば、第一次大戦だけでなく、その後の第二次世界大戦はもちろんの事、最近のイラク、アフガニスタン等すべての戦争におけるの戦没者を追悼する記念日となっています。

 

又、「リメンバランス・サンデー」というのは、11月11日に一番近い日曜(大体は第二日曜日になりますが)で、女王様始め、首相、元首相、閣僚、英連邦各国の大使等が出席し荘厳な記念式典が行われる日です。場所は、ホワイトホールの英国外務省の建物の向かいにあるThe Cenotaph(cenotaphセノターフ;意味=からの墓所)で、1919年にSir Edwin Lutyensによって建立された立派な戦没者慰霊塔の前で、二分間の黙祷があり、赤いポピーの花輪が捧げられます。テレビでも生中継をしますので、ご覧になることをお勧め致します。洋の東西を問わず、戦争の記憶を風化させてはいけないという思いは同じで、そこに参列している多くの遺族の方達の気持ちが伝わってきます。

 

リメンバランス・デーにつきものなのが赤いポピーの花ですが、それは第一次大戦で、戦場になった、ベルギーやフランスの野原に、後に沢山の赤いポピーの花が咲いたことから、赤いので戦死者の血の色を思わせるからという説もありますが、私は、一つ一つのポピーの花は、戦没者の魂が、ポピーになってそこに咲いているという説を好みます。

 

もう一つポピーが注目されたのは、有名な詩があったからです。戦争が始まってまもなくの1915年にフランドル戦線で、共に戦っていた友人を亡くした、カナダ人軍医ジョン・マックレア(John McCrae)が書いたものです。

敢えて英文のまま掲載致します。

 

                

 

2014年は第一次大戦開戦から数えて100周年の記念の年でした、その時にロンドンで行われたイベントは、それは華やかなものでした。ロンドン塔のお濠は、なんと888,246本の陶製の赤いポピーで埋め尽くされたのです。

 

アーティストのPaul Cummins とTom Piperの発案で、ダービーで工房を作り、多くのボランティアの人達が、すべて手作りで制作した直径15cm位の立体的な陶製の赤いポピーの花に太い針金の茎をつけ、一本£25で申し込んで購入した人達が、自らの手で植えることが出来たのです。7月17日から始まり、日を増すごとにそのお濠の赤い絨毯は広がっていき、最後の一本が11月11日のリメンバランス・デーに植えられ、記念すべき式典が行われました。アートとチャリティーと戦没者への思いが見事に結集された、素敵なイベントでした。私も購入し、チャリティーに参加したかったのですが、もう締め切りでしたので、現地を見に行きその光景をこの目で見て、心から感銘を受けました。その時写した写真を掲載します。

 

又今年もリメンバランス・デーがやってきます。世界中の戦没者に思いを馳せる日にしたいと思います。