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18 Feb 2015
パンケーキ・デー

     

 

英国では、四旬節(*)の初日である灰の水曜日(Ash Wednesday)の前日・告解の火曜日(Shrove Tuesday)を別名「パンケーキ・デー」と呼んで、各家庭でパンケーキを焼いて食べる習慣があります。フランスでは「マルディグラ(肥沃な火曜日の意)」、ブラジル他のポルトガル語圏やスペイン語圏・イタリア語圏では「カーニバル」として祝います。

かつてキリスト教徒たちは、四旬節の期間は節制を行い、祈り・断食・慈善が奨励されていました。肉・魚を初め、卵・乳製品を食べることも禁じられ、一日に一度しか食事ができなかったそうです。そこで翌日からの四旬節に備えて、家の中にある全ての卵・乳製品・砂糖などの食材を集めてパンケーキを焼くようになったのが「パンケーキ・デー」の始まりだそうです。

 

*四旬節とは「40日の期間」という意味。40という数は、イエス・キリストが荒れ野で40日間断食をしたことに由来している。イエスが十字架に掛けられ3日後に復活したことを祝う復活祭(Easter)の40日前(日曜日を除いて)から、復活祭の前日までを四旬節(Lent)という。

 

復活祭の日程は毎年一定ではなく、「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」と決められています。よって告解の火曜日「パンケーキ・デー」もその年によって日程が変わります。

今年は2月17日、来年は2月9日です。

このパンケーキ・デーの前には、スーパーなどでは小麦粉・卵・砂糖などの材料を集めて特別コーナーも作られます。イギリスのパンケーキは、日本のホットケーキと比べると、かなり薄く、レモン汁と砂糖をかけてシンプルに食べるのが伝統的です。

  

 

     

パンケーキ・レース

パンケーキ・デーには「パンケーキレース」が英国中の町村で行われます。最も有名なパンケーキレースは、1445年から続いているバッキンガムシャーのオルニーのものです。このレースは、告解の火曜日にパンケーキを焼くのに忙しくしていた主婦が、教会の鐘がなるまで礼拝の時間を忘れていて、フライパンとパンケーキを持ったまま家から教会まで走ったということに由来しているそうです。

 

ロンドンでもリバプールストリート駅の近くスピタルフィールドのOld Truman Brewery前で、London Air Ambulance(ロンドン航空救急隊)のためのチャリティーレースが行われると聞いて、出掛けてきました。

12:30から始まるイベントの30分前に到着すると、狭い路地は参加者と見物人と進行役のピエロ達で既に賑わっていました。4人1チーム、20チームが参加。4人のリレー形式で、スタートからゴールまでの途中2地点で、フライパンに乗ったパンケーキをひっくり返さないといけないルールです。参加者達は、ヒーローの着ぐるみを着たり、ウォーリーを探せの扮装をしたり、おそろいのアロハを着たりしていました。

優勝チームには金(実際には銅?)のフライパンが贈呈されていました。なかなか愉快なレースで参加者も見物人も大変楽しんでいました。

 

ロンドンでは、スピタルフィールドの他にも、パーラメントの前で、議員達と記者達によるチャリティーレースも行われました。