5 Jul 2015
2015年9月例会 <9月17日(木)>

9月例会ご案内 

「容易ならざる骨折り:『富岡日記』から見る富岡製糸場と女子労働者」
               ~世界遺産「富岡製糸場」


1872年、明治政府は日本で最初の製糸工場を創立し、一生懸命、新しい工場の労働者を雇うように努力しましたが、適切な労働者を見つけるのは簡単なことではなく、様々な問題がありながらも、やっと最初の女子労働者が雇われるようになりました。

この労働者の中で、一番有名なのが和田英(横田英)という女性で、「富岡日記」という記録を仕事をやめてから出版しました。この日記を読むと日本の最初の近代製糸場の特長を理解することが出来ます。

 

富岡製糸場の労働者は富岡を出てから他の新しい製糸場に雇われるようにもなり、日本の製糸業の発達に大いに貢献し、明治後期までに日本の製糸業に従事する女子労働者の数は10万人以上に増えて、製糸や絹織物は日本の第一の輸出品になりました。

赤い煉瓦の富岡製糸場の建物は今でも群馬県に存在しており、その建物を見ると富岡が当時の日本の状態に関して、本当に革命的なイニシアチブであったことがよくわかります。


この「富岡製糸場」は、2014年に日本の近代化遺産で初の世界遺産として登録されました。
今回は、この「富岡日記」を使って明治初期の製糸業や当時の女性環境・状況について、講演していただきます。
(講演は日本語で行われます)

講師)ジャネット・ハンター教授 Prof. Janet Hunter
講師プロフィール)Saji Professor of London School of Economics(LSE),

                           ロンドン大学の佐治プロフェッサー*1。
日本経済史の講座担当。日本の女子労働者の歴史的発展、英日経済関係の歴史などの専門分野での著書は日本語訳でも出版されている。現在の研究テーマの一つは、関東大震災が経済に与えた影響。

 

  *1: 佐治プロフェッサー:LSEの研究所設立時に、
    サントリー元社長である佐治 敬三氏とサントリー会社により、
    日本経済史の研究にあたり多額の寄附を貢献いただいたことに感謝の意を込めて、
    社長名である「佐治」を冠にされた教授職です。